本県水産業は、資源状況の悪化、水産物の消費減退や魚価低迷、漁業就労者の高齢化と担い手の不足、燃油の高止まり等、依然として厳しい状況にある。
このような状況を打開するためには、漁業就業希望者に対し、収益性の高い漁業経営や制度資金の活用法等指導、助言する必要があることから、新規漁業就業希望者に対し、漁業経営の安定化を図るため、総合的な経営指導を行う。
就業希望者の儲かる漁業の実現を図るため、儲かる漁業経営モデル作成のための経営実態調査、儲かる漁業経営のための経営コンサルティング、経営診断、その他儲かる漁業経営への転換のための必要な事業を実施する。
儲かる漁業経営支援事業(平成31年度実績)
経営実態調査
(まき網11件、かつお一本釣27件、まぐろ延縄67件、
大型定置網13件、深海底曳網10件、養殖11件、その他32件)
制度資金等を活用した就業希望者の経営改善を図るべく、制度資金等利用のための助言・指導、制度資金等利用後の経営改善指導、漁業経営改善計画作成に係る助言・指導、漁業経営改善計画作成後のモニタリング、その他漁業者の経営改善を図るために必要な事業を実施する。
経営転換支援事業(平成31年度実績)
融資時助言(経営改善資金、経営維持安定資金、沿岸漁業改善資金)
各種プロジェクト
北浦地域プロジェクト協議会(中型まき網漁業)
延岡地域プロジェクト協議会(大型定置網漁業)
川南地域プロジェクト協議会(沿岸まぐろ延縄漁業)
近海かつお・まぐろ地域プロジェクト地域協議会(日向地区部会、日南・南郷地区協議会)
儲かる漁業経営の普及・推進のため、基幹漁業者の経営状況調査、先駆的な取組み、経営手法の紹介・普及、漁業経営状況のデータベース化、その他漁業者の経営改善を図るために必要な事業を行う。
就業希望者の内、年間指導対象漁業経営体を選定し、指導対象者ごとの指導指針の策定を行うとともに、定期的巡回指導や必要に応じ濃密指導を行い、経営の安定化に努める。